アンケートの結果では、受講後1か月後も教育の効果が継続していました。小学校プログラムでは心の教育に力を入れた結果、特に子ども達のマイナス思考が大きく低下し、ストレスも低下しました。また宿泊プログラムのように、子どもたちは見えない放射線(能)のことを学習して知ったことで、漠然とした不安を自覚し、ストレスに対する対処方法を適用できるようになった可能性が考えられました。
今後も学校の授業の中で、このプログラムを実施していくことは、低線量放射能汚染の曖昧な不安に揺れる環境下で育つ福島の子どもたちにとってとても有用であると考えます。そのため、より多くの子ども達が体験できる機会を作っていきたいと思います。
・ハートフルハート未来を育む会編(2016)『東日本大震災の心のケア事業 支援活動報告書 2011.3-2016.3』NPO法人ハートフルハート未来を育む会