*執筆:
ハートフルハート未来を育む会
*この記事は2016年までに執筆された文章を再構成したものです。
ペップキッズ郡山:3回/月(臨床心理士各2〜3名)
子育て支援の場(たんぽぽサロン等):2回/年(臨床心理士1名・保育士2名)
相談内容は言葉の遅れや発達の遅れを相談されたり育児相談が多いのですが、2011〜2013年は、保護者の放射線不安(水道水を飲ませて大丈夫?避難しようか迷っているなど)や、子どものストレス(噛み付く、夜泣きなど)への対処方法を聞かれることも多く、保護者の不安を支えました。子どもを遊ばせながらついでに気軽に相談できることは、保護者にとってカウンセリングの敷居を低くする効果がありました。
2014年ぐらいから次第に除染が進んで保護者も子どもを外に出すようになって来ると、通常の子育て相談や発達相談が主になりましたが、少し水を向けると放射線への不安を持っている人も多く、不安が潜在化していく印象でした。また、「外に出しても遊び方がわからないようだ」とか、「ちょっとしたことで切れやすい」と外遊びをしてこなかった影響や、発達性ストレス障害をうかがわせる相談が目立ってきました。
・ハートフルハート未来を育む会編(2016)『東日本大震災の心のケア事業 支援活動報告書 2011.3-2016.3』NPO法人ハートフルハート未来を育む会