活動

2021.02.20

[活動]オンライン版 親子遊びと親ミーティング

「オンライン版 親子遊びと親ミーティング」とは、ビデオ通話アプリ(ZOOM)により行う遠隔の親子支援です。参加者の親子はご自宅からパソコンやスマホを使って参加し、保育士による親子ふれあい遊びを一緒に行ったり、心理士による親ミーティングで気になることやお困りのことを他の保護者や心理士と話し合うことができます。

*親子遊び・親ミーティングそのものの方法については、親子遊び・親ミーティングのページを参考にしてください。この記事では「オンライン版」特有の方法について記述します。

1)各参加者には事前に当日の参加URLを配布
2)支援当日、支援者4~5名が同一の会場に集合する
3)通信技術スタッフが機材の設定を行う
4)受付:開始時間15分前よりログインした親子の受付を行う
5)名前の設定:各参加親子のZOOM上の名前を分かりやすいものに編集
6)電話連絡:ログインが難しい親子には電話連絡し接続をサポート
7)開始の挨拶:心理士が進行
8)親子遊び:保育士2名で進行
9)カメラワーク:親子遊びが見やすいように保育士以外のスタッフがカメラの位置を随時調整する
10)絵本読み聞かせ・水分補給:10分程度行いクールダウンする
11)親ミーティング:心理士がファシリテート。心理士1名が進行し、残りの心理士1名は参加者の反応を見ながらサポートをする。(従来の親子遊びは心理士1名ごとにグループ分けをしていたが、オンライン版はグループ分けせずに全体で行う)
12)終わりの会:保育士が進行
13)終了後ミーティング:終了後スタッフで全体の振り返りを行う

注意事項・実施の工夫

・参加親子数は5組までが限界である。これ以上多いとZOOM上では各参加者の反応を確認しフォローすることが難しい。
・(親子遊び)双方向のやりとりができるように、各参加者への確認や名前の呼びかけを多めに行う。
・(親子遊び)タイムラグに配慮し、遊びが伝わりやすくする工夫が必要。遊びの展開のスピードをゆっくりめにし、遊びの数も対面の場合にはよりも少なく、何度か繰り返して行う。
・(親ミーティング)従来の対面での実施に比べて、集団で話している感覚(集団凝集性)が作りづらいので、サポートの心理士が各参加者の反応を確認しつつ声かけをし話の輪の中に入れていく配慮がより必要となる。
・(親ミーティング)話した人の話を拾い、他の参加者に話をふるようにすることで、集団で話を受け止める体験になるようにファシリテートする。
・(親ミーティング)ZOOM上では一人の話を聞いている最中は、他の参加者の反応に注意が向きづらくなるので、「話を聞く心理士」と「他の参加者の反応を見て拾う心理士」の二つに役割分担できると良い。

限界

・上記の通り、オンライン版親子遊びと親ミーティングは、親子の心のケアとしてある程度機能するが、「直接会って話したい」というニーズはあり、あくまでも「直接会えない状況下」における代替的な方法であると考えられる。
・あるいは、それぞれの参加者のニーズに応じて、「オンライン版」と「従来版」を各参加者が選択できると良いかもしれない。

実施団体

対応する資源

・2020~現在:自治体業務委託
・2020~現在:寄付
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