課題

2021.02.20

[課題]コロナ禍の子育て

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本では2020年2月ごろより、外出の自粛、イベントの中止、在宅勤務、学校や幼稚園の休校・休園などの感染予防対策がとられました。子育てを行う家庭では、休校・休園・在宅勤務による家庭内のストレスの増加や、祖父母や友人・子育て支援施設などとの交流が絶たれることによる子育ての孤立化などが課題になりました。

休校・休園に伴う課題

 日本では、2020年3月2日より小中高の一斉休校が政府により要請されました。

(参考:【2/27 速報】新型コロナウイルス関連 認可保育所・幼稚園・認定こども園は一斉休校の対象外に

 保育園や幼稚園などは一斉休校の要請外でしたが、休園措置を行う幼稚園は多く、5月11日時点では73%の幼稚園が臨時休業を実施しました。この休校・休園は多くの地域で2020年5月下旬までのおよそ3ヶ月間続くこととなりました。

(参考:新型コロナウイルス感染症対策のための学校における臨時休業の実施状況について)

 2020年3月〜5月までのこの3ヶ月間、子どもたちは、本来は学校や幼稚園に通う時間帯も、家庭で生活をする必要がありました。同時に保護者もまた、感染予防対策のため家庭で仕事(在宅勤務)をする必要に迫られ、子育てと在宅勤務の両立を求められました。

 休校・休園・在宅勤務により、家庭内のストレスは子ども・保護者ともに高まり、虐待などの家庭内問題の深刻化も懸念されました。

(参考:新型コロナウィルス感染症対策のための臨時休校期間における子ども・若者の「生活の緊急支援」と安全確保に関する意見書 )

未就園児の子育ての課題

 幼稚園や保育園に入園していない未就園児の子育てにおいても、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活の変化は、大きな課題を与えました。

 まずコロナ禍においては、感染をしてしまうこと・感染をさせてしまうことの不安から、離れて暮らす祖父母や友人などに子育てについて頼ることがしにくい状況になりました。

 それに加えて、子どもの遊び場・親の相談先として子育てを支えてきた「子育て支援施設」が、感染予防対策のため閉鎖・縮小となりました。

(参考:【新型コロナ】まるで"遊び場難民" 子育て施設閉鎖で保護者切実

 子育て支援施設は、核家族化が進んだ現代において貴重な子育てのサポート資源です。子どもが身体いっぱいに遊べる場所であると同時に、その場に通う保護者同士や地域の子育てサポートスタッフとのつながりを通じて子育ての孤立化を予防する意義がありました。

 コロナ禍の子育ては「子育てのサポート資源の制限」による「子育ての孤立化」、それに伴う「家庭内のストレスの増加」が課題となっています。

関連する課題

・子育ての孤立
・コミュニティの分断
・新型コロナウイルス

対応する活動

・オンライン版 親子遊びと親ミーティング

対応する団体

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